【実施報告】てんげんじこどものいえサマーキャンプ
2019.08.03
2019年8月1日(木)〜8月2日(金)にかけて、てんげんじこどものいえでは「てんげんじこどものいえサマーキャンプ」を開催しました。
本記事では2日目の様子について記録しています。
▼ ▼ ▼ 2日目の様子 ▼ ▼ ▼
おはようございます!
ぐっすり眠れた子どもたちは、起床時刻と同時に気持ちよく目覚めました。
着替えを済ませ、布団をたたみます。
幼児の子どもたちも、小学生のお姉さんにたたみ方を教えてもらいながら、シーツの角と角を綺麗に揃えて折りたたむことができていました。
朝の支度が終わると、朝の集いをしに、有栖川公園へ向かいます。
公園で、朝の清々しい空気を吸い気分も上がります。
ブランコやジャングルジム、砂場で体を動かし、朝から元気いっぱい!
公園から戻ると、朝食ができあがっています。
朝ごはんの献立は、トースト、サラダ、スープです。
たくさんのサラダを食べて、朝からおなかいっぱい!
朝食のあとはもちろん自分で食器を洗い、片付けました。
この日の昼食は、夏野菜のたくさん入った、栄養満点のカレーライス。
朝ごはんを食べ終えたらすぐに準備に取り掛かります。
今回は、カレーライスに入れる野菜を切るのが子どもたちの役割です。
はじめにスタッフから、ピーマン、ナス、トマト、とうもろこし、かぼちゃ、そしてズッキーニといった、ひとつひとつの夏野菜を見せてもらいました。
とくに大きなズッキーニは、初めて見た子もいて、みずみずしくずっしりした持ち応えに、目を丸くしていました。
しっかり夏野菜について学んだ後は、早速調理に取り掛かります。
スタッフが隣で、切り方の指導を行うので、初めて包丁を握る子どもも安全に野菜を切ることができました。
ニンジンを切る際に、「まず輪切りにして、それを半分の半分に切るとイチョウ切りだよ。形が、まるでイチョウの葉っぱに見えるね」とお話をすると、人参だけでなくナスやズッキーニもイチョウ切りに挑戦する子が続出しました。
学んだことを、すぐに他でまた試そうとするのは、素晴らしい姿勢だなとスタッフも感心していました。
野菜を切れたら、カレーの火の管理はスタッフに任せ、子どもたちは次に、思い出づくりとして暑中見舞いのハガキをつくります。
暑中見舞いといっても、ただの暑中見舞いではありません。
今回つくる暑中見舞いは、ピーマンやたまねぎ、人参などの野菜を切った断面に絵の具を塗り、スタンプを押した世界にひとつだけのはがきです。
各自が、絵の具の混ぜ方を工夫し、色鮮やかな個性溢れる作品を作りました。
「同じ野菜でも、水気が多い野菜は、絵の具が多めの方がいいよ。切り口だけではなくて、野菜の横を使ってコロコロ転がしても面白いよ」
実際に野菜を手に取りながら活動をしたことで、それぞれの野菜の水分量や、触り心地、切り方によって変わる断面の様子など、楽しく遊びながらもたくさんの気づきを得ることができました。
大きな画用紙で何度も試し捺しをした後、本番のハガキで丁寧に暑中見舞いを仕上げる頃には、夏野菜もお鍋の中でぐつぐつと煮え、美味しいカレーが出来上がりました。
夏野菜カレーの感想を子どもたちに聞いてみると、
「今までナスは苦手だったけれど、食べられるようになった!」
「私も、ナスと玉ねぎは好きではなかったけれど、今日は食べられた!」
旬の美味しいお野菜を自分たちの手で調理したことで、今まで得意ではなかった食材を克服できた子もいました。
カレーの食器を片付けたあとは、てんげんじこどものいえ に併設する幼児教室「慶楓会」の絵画・造形クラスでお馴染みの森住香先生による、超巨大アートづくりの時間です。
今回のキャンプでは、全員で協力しないと決して作ることのできない超巨大な「折り鶴」を作成しました。
まず子どもたちは、Aチーム・Bチームの2チームに分かれました。
片方のチームは実際に折る作業を担当し、もう一方のチームが折り紙全体を俯瞰して見て、どこをどのように折ったらよいかアドバイスをします。
このようにして役割を分け、さらに途中で役割を交代し、AチームとBチーム交互に折り進めました。
折り紙のサイズが異なるだけで折り方までもが難しくなったように感じられ、子どもたちは巨大な紙に悪戦苦闘していました。
いよいよ完成間近になり、あとは息を吹き入れるだけ。
普通の折り紙でしたら、軽く息を吹き込むだけで膨らみますが、巨大な折り紙となると話は違います。
1人で息を吹き入れても全く動きがありません。
1人で膨らませることの限界を察した一同は、次に人数分のストローを用意して、全員で同時に息を吹き込みます。
ところが、それでも全く膨らむ気配がありません。
ストローでも膨らまないのであれば、どうしたら膨らむのだろう・・・
全員手を止めて、話し合いをしました。
そして、ひらめいたのが、空気入れを使う方法。
空気入れを使って、空気を入れてみました。
しかし、それでも空気が入っていきません。
「空気入れを使ってもダメかぁ・・・」と諦めそうになったとき、空気を入れてもすぐにしぼんでしまう理由を探すことにしました。
万策つき、いよいよ先生のヒントももらいながらじっくりと観察をして、ようやく原因が見えてきました。
そのひとつは、鶴を床に置いていたことでした。床に置いたまま膨らましても、胴体部分が膨らむのを、翼の部分が邪魔をしてしまうのです。
さらには、巨大折り紙に使っていた紙が丈夫なクラフト紙であったため、ちょっとやそっとの吹き込む力では胴体を押し広げるだけの力に足りていなかったのです。
そこで考えたのが、「みんなで鶴を持ち上げて空気を入れること」「空気を吹き込む時に、胴体部分の紙を手で引き上げること」の二つでした。
すると・・・! みるみる鶴は膨らんでいきました。
声を上げて喜んだみんなは、最後の仕上げに膨らんだ鶴にペイントをして、とうとう完成!
完成した鶴に子どもたちは「てんげんじこどものつる」と名付け、一緒に写真を撮りました。
「てんげんじこどものつる」は、イベント終了後もしばらくの期間、てんげんじこどものいえの3Fに展示しております。
慶楓会の夏期講習受講者も、展示された鶴を見て、あまりの迫力に仰天でした。
楽しい時間はあっという間。
気づけばキャンプも終わりの時間を迎えます。
最後に子どもたちは2日間の振り返りをしました。
お世話になった高校生や大学生のリーダーたちと、2日間の楽しかった思い出や経験、学びについて、別れを惜しみながら語らいました。
てんげんじこどものいえのキャンプ企画は毎度好評いただいております。
「次はいつキャンプがありますか?」「毎月企画してくれませんか?」
「次回のキャンプが待ち遠しい!」「早く次のキャンプに参加したい!」などなど
嬉しいお言葉も多数お寄せいただいております。
次回は9月14日(土)~15日(日)にかけて、
「てんげんじこどものいえサマーキャンプ②」を実施します。
今度の行き先は千葉県香取市。
大自然に囲まれた「恋する豚研究所」を舞台に、
都会では得られない経験がぎゅっと凝縮されたプランになっています。
夏の思い出作りに小学生はもちろん、
小学校受験対策として幼児の方も奮ってご参加ください。
また、「てんげんじこどものいえサマーキャンプ①」にて、超巨大アート折り鶴づくりをご指導くださった森住香講師による自由研究応援企画「圧倒的存在感!新聞紙で作る張り子の生き物」イベントも絶賛募集中です。
こちらのイベントは、2019年8月21日・23日の2日間かけて作る、新学期の教室でも目立つインパクト抜群の張り子を作ります。
小学生限定のイベントになっておりますが、自由研究でお悩みの方はこちらも合わせてご検討ください。
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